風波・古い社寺の建物に、数百年前の人々の姿が見えることがある。書写山円教寺(兵庫県姫路市)では… | 建設通信新聞Digital

1月18日 日曜日

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風波・古い社寺の建物に、数百年前の人々の姿が見えることがある。書写山円教寺(兵庫県姫路市)では…

風波
 古い社寺の建物に、数百年前の人々の姿が見えることがある。書写山円教寺(兵庫県姫路市)では、戦国時代の瓦職人が親しい人の成仏を祈る文を刻んでひそかに「施工」した屋根瓦が、約400年を経て発見された◆歴史学者・清水克行氏によると、参拝者が社寺の建物に名前や願いを落書きすることは中世によくある習俗であり、それが洗練されて千社札や絵馬に変化したという◆建物への落書きは現代の常識では迷惑行為だろう。ただ、展示会などにはメッセージを会場へ残すよう訪問者に促す仕掛けをよく見る。社寺にも、単伝庵(京都府八幡市)のように限定的に許可するケースがある◆どんな行動を促すか、空間デザインは既存の常識を覆す可能性を持つ。それが新たな常識をつくるときを見逃さないよう記者として注視したい。