医療受診を多言語支援/特定技能1号向け窓口開設/JAC | 建設通信新聞Digital

1月20日 火曜日

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医療受診を多言語支援/特定技能1号向け窓口開設/JAC

 建設技能人材機構(JAC)は、建設分野で働く特定技能1号外国人の医療受診をオンラインで支援する窓口を開設した。32言語に対応し、病院の予約や診察時の通訳などが無料で24時間利用できる。外国人材との共生に向けてJACが展開する生活支援の取り組みの初弾。日常生活の支援を通じて外国人材が安心して働ける環境を整え、日本の建設業を選ぶきっかけにしてもらう。
 窓口はスマートフォンなどから利用できる。オペレーターが本人の症状を確認しながら受診できる病院を探したり、予約を手伝ったりする。診察時は医師とのやり取りを通訳する。けがで入院や手術をした場合は、日数や内容に応じて見舞金を支給する。
 工事現場でのけがだけでなく、体調不良など日常生活で見舞われる病気やけがにも対応し、生活者としての外国人材の暮らしを支える。ベトナム語やインドネシア語、タガログ語など日本の建設業で働く特定技能1号外国人の大半の母国語をカバーする。
 異国で働く外国人材にとっては、体調不良であっても言葉が分からず病院の受診をためらうケースがある。夜間の受診などは通訳の帯同も難しかった。多言語で24時間利用できるようにすることで、言語の不安を取り除き生活面の安心を確保する。
 窓口の利用は受け入れ負担金を支払っていることが条件。8日付で会員企業に周知した。
 窓口開設は外国人共生に向けた生活支援に関するJACの初弾の取り組み。建設分野の特定技能1号外国人を対象に、日常生活のトラブルに対応した損害賠償保険への加入支援も1月中に始める予定。JACが保険料を負担し、住居の水漏れや自転車による接触事故などの対応をサポートする。
 また、外国人材からの就労面の相談に母国語で対応するホットラインを4月にも拡充し、生活面の相談も受け付けるようにする方針だ。
 外国人材の確保・育成に関する国土交通省の有識者検討会が2025年11月にまとめた報告書では、外国人材の円滑かつ適正な受け入れに向けて外国人共生の取り組みを充実させる必要性をうたっている。建設業の担い手としての外国人材の存在感が高まる中、暮らしやすい生活環境を整えることで、外国人材に選ばれる日本の建設業を目指していく。