建設業の喫緊の課題となっている担い手の確保に向け、横浜市で官民連携による新たな取り組みが始動した。17日、横浜市と横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)、神奈川県建設業協会横浜支部(工藤英司支部長)、横浜市建築保全公社(鵜澤聡明理事長)で構成する「よこはま建設業魅力発信コンソーシアム」は、『マッチング劇場』と銘打ったキックオフイベントを横浜市の神奈川県建設会館で開き、3グループのクリエーターが幅広い世代に業界の魅力を伝えるためのアイデアを披露した。ファンづくり、ブランディングや多くの人が楽しめるイベントの開催などの多様な構想が示された。今後、コンソーシアムを構成する4者で協議し、アイデアをどのように具現化していくか方向性を固める。
コンソーシアムは、建設業の魅力をより多くの人に発信することで、将来の担い手確保につなげるのが狙い。イベントには、市内建設業関係団体13団体から50人が参加した=写真。
横浜市の清田伯人建築局長は冒頭、「若い世代に向けてSNS(交流サイト)などで横浜の建設の魅力を発信する。この輪をどんどん広げていきたいと考えており、皆さんの協力をお願いしたい。今日のイベントでたくさんの気づき、出会い、つながりを持ち帰ってほしい」と呼び掛けた。
横浜ファンカンパニー代表取締役の横内勇人氏と工藤葵氏は、横浜を盛り上げたいとさまざまな企画を実施してきた経験を踏まえ、「わくわくする感情が仲間づくりにつながる。業界の中の人たちがどれだけファンになるか、どのような人と働きたいかが重要になる」として、各社の人事や広報部門のワークショップ、横浜建設業界のオリジナルビールづくりを通じたつながりの場を提案した。
長野県富士見町で精密機械産業を支援するブランドを手掛けたRouteDesignの津田賀央代表は、「一例として“神技”という業界の呼称を考えた。建設業界を一つの大きなブランドとして打ち出すことで、全体の底上げになるのではないか。まずは共通ロゴを製作し、ワッペンなどを配布することで仲間意識を醸成していく」構想を示した。
ファッションデザイナー、アートディレクターとして活動するスタジオニブロールの矢内原充志代表は、「ものづくりは面白いが、やっている人間にしか分からない。多くの人に知ってもらうきっかけを提供することが発信力を高めることになる」と提起し、イベントや絵本の製作などを通じて楽しみながら知る必要性を強調した。
構成団体からは「中の人がわくわくすることがとても大事なことだ」「ブランドがあることで仲間意識を持てる」「持っている課題は皆同じなので、集団で発信する影響は大きい」「寄り道しながら魅力を伝えることで、付加価値を高める可能性があると感じた」などの感想が寄せられた。
