熊本県人吉市は、老朽化が進む芸術文化拠点「人吉市カルチャーパレス」を建て替える方針を固めた。2027年度策定の次期総合計画に事業を位置付け、28年度以降に基本構想の策定に着手する。同施設は築42年が経過し、老朽化や耐震性能不足に伴う改修費用が課題となっていた。
25年9月に発足した庁内プロジェクトチームによる検討の結果、6億4000万円を要する大ホールの改修を実施せず、小ホールの最低限の改修で文化活動を継続する。今後は、26年度中に建設基金条例を制定して財源確保に乗り出すほか、31年度までの第7次総合計画・前期基本計画の期間内に基本・実施設計まで進める方針だ。
また、同市では20年7月豪雨で被災した人吉下球磨消防組合の消防本部・中央消防署の移転、新ごみ処理施設の整備といった大型プロジェクトが並行している。このため、過疎対策事業債の活用などを通じて財政負担の軽減を図りつつ、有識者や市民の意見を反映した新たな芸術文化拠点の整備を目指す。
カルチャーパレスは、SRC造3階建てのホール棟とRC造3階建てのコミュニティー棟で構成し、総延べ床面積は7756㎡。
ホール棟は、熊本城ホール(客席約2300席)や熊本県立劇場(約1800席)に次ぐ1345席の大ホールや同462席の小ホールを備える県内有数の施設となっている。
