国土交通省は、直轄土木工事の契約図書として活用した設計段階の3次元モデルを施工に活用する試行工事を2026年度に実施する。25年度の試行工事で契約図書の3次元モデルを施工に使う際の修正に手間を要している実態を把握。施工作業用モデルの作成手順などを検証し、26年度にもまとめるガイドラインに反映する。
5日に開いた「BIM/CIM推進委員会」で方針を説明した。
3次元モデルの契約図書化は、現状は参考資料となる設計段階の3次元モデルを工事契約図書として活用し、2次元図面の修正など非効率な作業を省き、生産性向上を図る取り組み。27年度以降の本格導入を目指している。
運用の課題や削減可能な2次元図面を把握するため、25年度に試行工事を実施。契約図書として扱う3次元モデルを施工に使う際、詳細度の不足やICT施工への不適合を理由に3次元モデルを再度作成するなど手間を要している実態が受注者アンケートで確認された。
26年度は工事契約図書として扱う3次元モデルを施工時に活用する方法を検証する。橋梁下部工や砂防堰堤、樋門樋管などで試行工事を実施し、施工作業用モデルの作成手順や、施工段階に応じて3次元モデルを更新する方法などを検討。施工に必要な情報を3次元モデルで確保するための取り組みを整理する。
試行工事の検証結果は26年度の作成を目指す「3次元モデル工事契約図書化ガイドライン(仮称)」に反映する。26年度にガイドラインの骨子をつくり、詳細設計、積算、工事発注、施工の各項目に記載する内容を検討する。
また3次元モデルを契約図書として活用することに伴う2次元図面については、構造詳細図、土工縦横断図は残す一方、構造一般図は3次元モデルで代替可能なことを確認したため、削減の可能性を検討する。受発注者が3次元モデルを確認できる3次元ビューアの整備も進める。
