NEXCO西日本四国支社が実施する徳島自動車道の4車線化とスマートIC事業が着実に進んでいる。同支社は17日、「脇大谷川橋」「水田第一トンネル」「阿波市場スマートIC」の施工現場を報道陣に公開した。I期線を運用しながらの工事になるため、施工難易度は高い。現場条件に最適な構造や手法に変更する工夫を施しながら厳しい条件を克服している。
脇大谷川橋は長さ269m。既設I期線は鋼4径間連続非合成4主鈑桁橋とRC6径間連続中空床版橋となる。今回整備するII期線は、耐震性やメンテナンス、品質管理を高い水準で確保できる鋼橋を採用し鋼6径間連続合成2主鈑桁とする。2025年9月に下部工、26年2月にクレーンベント工法で桁架設が完了。現在、床版工を施工している。
水田第一トンネルは長さ540m。土成工事の一環となる。青木あすなろ建設・大日本土木JVが施工している。3月に掘削を開始して、現在約20m掘り進めている。ゴルフ場やI期線トンネルといった近接施設に影響を与えないため、仮吹付インバートで掘削断面を仮閉合し、地山がトンネル内へ引っ張られる変形を抑え込む。長尺鋼管先受け工(AGF工)と長尺鏡ボルト工で掘削断面から先を浸透性の改良剤で固め、地山の緩みや崩落を防ぐ。全断面にインバート支保工を採用し、掘削後の変形を早期に収束させる。
阿波市場スマートICは、26年内の開通に向けて土工工事が終盤を迎えている。施工は鹿島。当初計画では一部ランプで通行止めが発生するため、暫定線形を構造物と交差しないように見直した。二つのオーバーブリッジのうち、八坂金清跨道橋は完全撤去。ランプ新設に伴う既設オーバーブリッジの撤去は、支社管内で初となる。八坂第一跨道橋は一部を撤去した後、SCBR(スマート・コネクテッド・ブリッジ)工法で新たな桁を再度架設した。徳島方面へのオンランプ部は、軽量盛土擁壁(FCB工法)を採用することで施工性と経済性を両立している。
