鹿島は、カジマメカトロエンジニアリング、岡部とともに、太径鉄筋の配筋・結束作業を建設現場内(オンサイト)で全自動化する「鉄筋自動プレファブ工法」を開発した。多関節型ロボットと制御システムを組み合わせて大型で重量のある鉄筋ユニットを全自動製造できる技術で、天候に左右されずに効率的な施工が可能。東北電力原子力発電所内の関連工事に導入した結果、従来工法に比べて鉄筋ユニット製造の歩掛かりが約50%向上。重量物作業の大幅な削減により、安全性も向上した。
高い耐震性が求められる原子力関連施設などでは大断面の躯体形状となり、所定の耐力を確保するために太径鉄筋を複数の層に配置する多段配筋が採用される。従来工法では組み立てヤードで熟練の鉄筋工が手作業で配筋や結束などを行って鉄筋ユニットを製造し、仮置きヤードにストックした後、所定位置まで揚重して設置する。設置場所で直組みするよりは効率的だが、労働負荷の大きさや天候による影響を受けることなどが課題となっていた。
今回開発した工法は配筋ロボットが鉄筋束から自動で鉄筋を1本ずつハンドリングし、鉄筋ユニットの運搬台車と連動させることで自動で格子状に配筋する。人手が必要な作業は鉄筋束の投入や完成ユニットの移動、結束金物の供給などの付随作業に限られ、熟練の鉄筋工が不要となる。
対応する鉄筋はD38とD35の太径2種で、最大寸法12×12m、最大重量13tの大型・大重量の鉄筋ユニットが製造できる。
導入した東北電力女川原子力発電所の工事では累計378ユニット(合計約2017t)の施工を完了した。今後、他の原子力関連施設や火力発電所など太径多段配筋が必要な工事に展開する。
