法政大学が、2025年4月にまとめたキャンパスグランドデザインに基づく、施設整備が動き出す。段階的整備の初期段階となる経済学部の市ヶ谷移転に向け、26年度は市ヶ谷総合体育館裏新棟の実施設計と、延べ1万6000㎡程度を想定する九段北新棟の基本設計を進める。ともに設計は横河建築事務所が担当している。多摩新棟も基本設計に着手する。設計者や規模は検討中。グランドデザイン全体のPM(プロジェクトマネジメント)業務の一部を同年度内に外部委託することも想定している。
同大学の26年度事業計画に盛り込んだ。
キャンパスグランドデザインは、30-40年代半ばを見据えた施設整備・更新の計画で、同大学では25年度に「市ヶ谷コミュニティ連携会議」「多摩将来計画推進委員会」「小金井将来構想委員会」を設置し、具体的な検討を始めた。
計画では、30年をめどに経済学部を市ヶ谷キャンパスの富士見校地に移転するとし、この対応として市ヶ谷総合体育館裏の校地に新校舎を建設する。法科大学院棟・新一口坂校舎の仮移転先として利用後、40年代半ばまでは市ヶ谷文系学部の教室棟とする計画だ。経済学部の教室・研究室は、主に九段北エリア(法科大学院棟・新一口坂校舎・九段北校舎)に新棟を整備する予定で、40年代半ばまでには市ヶ谷総合体育館を建て替えて体育館裏の新校舎と一体化し、デザイン工学部・デザイン工学研究科の機能を移設する。
体育館裏新棟は、S一部RC造地下1階地上7階建て延べ2500㎡程度を想定。九段北新棟は、延べ1万6000㎡程度を見込む。
多摩新棟は、30年をめどに2号館(大教室A棟)を建て替えて整備し、1号館(総合棟)や3号館(図書館・研究所棟)を改修する計画。教学組織の共同利用施設と法政大学ソーシャル・イノベーションセンター(SIC)を中心として学生が教職員の支援を受けて地域とも交流できる施設として整備する予定。26年度から基本設計を始める。
新校舎の設計・工事に伴う機能移転など、グランドデザインの実行フェーズを円滑に進めるため、26年度にPM業務の一部の外部委託を想定。27年度の予算化工事の件数や規模に応じて建築・設計コンサルタント業務委託、施設保全部専門技術支援業務委託を想定し、対応範囲を調整する。
