ホンダ発のスタートアップ(新興企業)で、道路舗装や建設材料の販売、研究開発を担うPathAhead(パスアヘッド、東京都港区、伊賀将之代表取締役CEO)は、砂漠の砂を活用した人工骨材「Rising Sand(ライジングサンド)」を開発した。砂漠の砂を独自技術で均一に造粒した高強度な骨材で、道路舗装やコンクリート、路盤材などに活用できる。一般的な天然骨材を使った道路の耐久年数が約10年なのに対し、20年以上を実現。ライフサイクルコストは従来の約60%に抑えられる。価格は従来品と同等となる。
100マイクロm程度の微細でふぞろいな砂漠の砂を、独自技術で数十mmm単位の粒径に造粒した世界初の人工骨材だ。原料の砂や薬剤などは、現地調達できる資源とする。天然資源の枯渇に対する持続可能な代替材料として、幅広い建設分野でのニーズに対応する。
今後、アスファルト舗装の施工現場で施工性・耐久性を検証する。2028年にはケニアに設立予定の自社工場で量産を始め、アフリカ地域の建設事業者へ安定供給体制を構築する。
同社は、ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」発のスタートアップとして、2月に設立された。アフリカを中心とした新興国に高耐久な道路素材を提供し、持続可能な道路網を構築する。3月31日に都内で開かれた発表会で、伊賀代表取締役CEOは「地産地消を軸としつつ、道路を通じて人々の生活の質を高める」と力を込めた。
