中国地方整備局は、管内の直轄管理ダムである土師、八田原、温井の3ダムによるダム水位運用高度化操作を試行し、治水機能の強化と水力発電促進を両立させるハイブリッドダムの取り組みで、2025年度は約2000メガワット時の増電効果があったことを明らかにした。これは、約7600戸の一般家庭が1カ月に消費する電力量に相当するとともに、約1000tのCO2削減に貢献したと試算している。
この取り組みは、従来平常時最高水位または制限水位を超えないダム貯水水位運用に対し、最新の気象予測技術などを活用して洪水対応に支障のない範囲でダム貯水池に流水を一時的に貯留した上で中国電力の各発電所で効果的に発電しながら放流する。
昨年の6月4日から10月24日にかけて、計17回の試行運用を行った。
各ダムの試行結果は、土師ダムが2回の試行運用で約1110メガワット時の増電効果が、約560tのCO2削減に貢献、八田原ダムが3回の試行運用で約77メガワットの増電効果があり、約39tのCO2削減に貢献、温井ダムが計12回の試行運用で約813メガワット時の増電効果、約410tのCO2削減に貢献した。
今後も中国電力と協力し、水資源の有効活用と脱炭素社会の実現に向けての取り組みを推進するとしている。
