岡山県倉敷市は、「庁舎等再編整備事業(市民交流ゾーン整備)」の基本設計をまとめた。「『出会い』×『学び』×『憩い』のKURA」を基本理念とし、図書館を核に多彩な知恵や情報が集まる倉敷の蔵を実現する。設計施工一括(DB)方式による事業者は、大本組・梶岡建設・藤原組・日本設計・GEN設計・リスプJVが担っている。
同事業は、本庁舎周辺エリアに立地している老朽化した公共施設を本庁舎東側敷地に複合化。複合施設の新設、市歴史民俗資料館の活用、屋外空間の再整備を実施する。
建築計画では、図書館機能を中心に複合機能を関連付けながら点在させることで有機的な一体空間を創出する。2階建てで計画する施設は、一般開架と児童図書の南北二つの「しま」をメインの図書館エリアとし、中央には2層吹き抜けのエントランスホールを設ける。これにより静かな空間、にぎやかな空間の明確な音環境ゾーンをつくり出す。
また内装デザインは、温かみのある木質空間とし、一部構造材に県産材・県内加工のCLT(直交集成板)を使用する。
大正4年に倉敷幼稚園の園舎として建築され、当時としては珍しい八角形の遊戯室を残すため、現在の場所に資料館として移築された歴史民俗資料館の活用については、施設の外観を可能な限り保全し、建築当時の姿をしのばせる姿に改修する。
そのほか、複合施設から歴史民俗資料館までを、安全かつ短い距離でアクセスするため、接続デッキに近接してサブエントランスを設ける。また、屋外広場に面してテラスを設けることでさまざまなイベントに活用可能とする。
同事業の事業期間は2029年3月31日まで。
