鹿島は、既設のRC床版をUFC(超高強度繊維補強コンクリート)道路橋床版に取り替える更新工事に、国内で初めて外ケーブル補強工法を採用した。RC床版に比べて軽量なUFC道路橋床版に、鋼桁補強による上部工の重量増加を最小限に抑えられる外ケーブル補強工法を組み合わせることで、耐震性を大幅に向上させながら、工程短縮を図った。
高速道路橋の床版取り替え工事では経年劣化した既設のRC床版を現行の設計基準を満足するプレストレスト・コンクリート(PC)床版に取り替える際、床版自体の厚みが増して重くなるため、鋼桁補強や耐震補強が必要な場合がある。課題に対して、鹿島と阪神高速道路はUFCを使った軽量な道路橋床版を開発し、これまでに5橋の床版取り替え工事で実績を重ねている。
今回の名神高速道路矢倉川橋(滋賀県彦根市)の更新工事では、UFC道路橋床版の活用に加えて、鋼桁上部からの負荷に対する耐力を向上できる外ケーブル補強工法を採用した。施工時荷重などへの対応のために必要だった鋼桁の上下フランジの増し厚や補強部材の追加による鋼桁補強を不要とした。
上部工の重量増加を最小限に抑えたことで、床版取り替え前に比べて道路橋の耐震性を大幅に向上。また、床版取り替え期間前にケーブルの緊張作業を行うことで床版取り替え期間中の補強作業が不要となり、従来、鋼桁補強にかかっていた時間と労力を削減できた。
