鹿島は、電子マネーなどと交換できるポイントを技能者に付与する取り組みを国内全ての建築現場に導入した。安全講習会への参加やヒヤリハット事例の報告協力、各種改善活動への参加などの貢献に対してポイントを付与し、技能者のモチベーション向上や現場の活性化につなげる。その初弾の取り組みとして、入場した全技能者に1日当たり100ポイントを一斉付与することからスタートし、施策の浸透を図る。
ポイント付与のスキームはリバスタの建設技能者向けポイントサービス「ビルダーズポイント」を採用した。同社が提供する施工管理サービスであるBuildeeと連携しており、Buildeeに登録済みの技能者は顔認証による入退場記録からポイントが自動で付与されるため、新たな登録作業や準備が不要。協力会社を介すことなく、元請け会社から技能者本人に直接ポイントを付与でき、専用アプリ上での簡単な操作で管理できる。
数百人規模の技能者を対象とした試験運用では、顔認証の登録やヒヤリハット事例の報告、安全大会・アンケートへの参加、安全表彰の受賞者などに対してポイントを付与し、安全意識やモチベーション、各種活動への参加率向上といった効果を確認した。若手技能者が熟練技能者に受け取り方法を教えるといった機会も生まれており、技能者間のコミュニケーション活性化のきっかけにもなった。技能者からは「鹿島社員とのコミュニケーションが増加した」「所長からの感謝の思いが伝わった」といった感想も寄せられている。
今後、土木現場も対象に加え、さまざまなポイントプログラムを展開する予定だ。さらに、サービスを導入している他企業とも協力し、技能者のモチベーション向上や建設業界全体の魅力向上につなげる。
