全国の被災地を回る「スーパーボランティア」の元とび職人、尾畠春夫さんが先月、86歳で大分県の夜間中学校に入学した。学生時代は家庭の事情で満足に通えなかったそうだが、「学べることは最高の幸せ」と語っている。学ぶことは本来、それ自体に意味がある◆ただ、日常はせわしない。学歴や資格取得の手段と割り切り、早く終わらせたくもなる。そう思った瞬間、学びは苦痛に。心は気まぐれだ◆対照的に、人間の脳をモチーフにしたAI(人工知能)は淡々と進化を続ける。都内のIT企業が先日、生成AIに今春の東京大学入試問題を解かせた。結果は全科類で合格。最難関の理科3類を含め、全ての試験で合格者最高得点を上回った◆学びを喜びとする人間と、課題を解き続けるAI。学ぶことの意味はどこにあるのか。
