フソウは11日、高松市の本社近くに整備した「高松研修センター」の運用を開始した。水インフラの施設老朽化という課題解決を起点に、管工事業界の人手不足や技術継承を担う複合拠点となる。西日本初となる大口径管路の配管技術が習得可能な設備を備えるほか、デジタル技術を活用した安全教育も体感できる。隣接する物流センターと一体になって地域インフラを支える。
施設では、“聞く安全”から“感じる安全”の設備を充実させた。1階の研修場には、滑りや転倒、脚立のぐらつき、足場などの危険を体感できる装置が並ぶ。2階の打ち合わせスペースは、自由な発想が生まれる場となる。動画研修室では、VR(仮想現実)を使ったカリキュラムも用意している。日本水道協会が実施する配水管工技能講習会の研修会場にするなど、同社社員のみならず、業界や地域が利用できる開かれた教育施設を目指す。
11日の開所式には池田豊人香川県知事、青木秀幸日本水道協会理事長、藤川幸造全国管工事業協同組合連合会長らが出席した=写真。主催者あいさつに立った工藤修社長執行役員は「水インフラを『どうつくるか』から『どう守り続けるか』に時代は大きく変化している。地方自治体の財政難もあり、最適解は一つではない」と業界を取り巻く厳しい環境を指摘した。
続けて、それら課題を自分事にする必要があるとし、「メーカーを含めて各企業が持つ専門性を融合し実行性ある解決策につなげることが重要。そのためにも同センターを活用してほしい」と述べた。
青木理事長と藤川会長が祝辞を寄せた。池田知事は記念講演の中で、インフラ整備に必要なキーワードとして、「安定した投資」と「切れ目ない事業推進」を挙げた。
同センター(郷東町792-8)の規模は、S造2階建て延べ1911㎡。設計施工は清水建設が手掛け、25年5月に完成した。
