大阪市は7日、橋梁点検などにAI(人工知能)を導入するため、「橋梁維持管理に係る新技術活用検討業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。参加申請は29日まで建設局企画部工務課工事監理担当で受け付ける。10月上旬に優先交渉権者を特定する。
参加資格は「鋼構造及びコンクリート部門」の認定を受けている単体かJV。単体とJVの代表者には2016年度以降、橋梁の維持管理計画を策定する業務と、道路施設の点検や診断にAI技術を導入する検討業務を履行した実績も求める。
点検で撮影した画像・映像、連続高架橋に設置した遠隔監視カメラで撮影した映像を使ったAI技術の本格運用に向けた検討プロセスが技術提案の特定テーマとなる。
業務内容は、鋼橋の塗装劣化と橋上落下物などの道路異常検知へのAI技術導入検討。塗装劣化へのAI導入については、ドローンが取得した市内18橋程度の点検データに画像解析が可能な加工を施し、検証データを作成する。その上で、劣化状況を把握できるAI技術を選定し、実証実験を行う。その後、運用方針を検討する。
道路異常検知については、新御堂筋線の高架橋への遠隔監視カメラ設置とAI画像解析の運用方法を検討する。カメラとAI技術を選定後、新淀川大橋の南側200mを対象に落下物検知の実証実験を実施し、運用方針を検討する。委託上限金額は8720万円(税込み)。委託期間は28年3月31日まで。対象地は同市内一円。
同市は3月、「大阪市橋梁保全更新計画」を改訂した。計画によると物価高騰の影響で橋梁事業費が増加すると試算している。事業費を抑制するため、「新技術活用ガイドライン」を策定し、橋梁点検にドローンを活用している。さらにAIを導入することで、維持管理の高度化・効率化、コスト縮減を狙う。
