【ECIとPPP全国初、同時運用/施工=大成建設】
「令和6年能登半島地震」の復旧・復興に向けた象徴的事業の一つである、能越自動車道輪島道路(II期)鷹ノ巣山1号トンネル(仮称)が19日、着工を迎えた。民間技術の積極活用による事業加速を念頭に置く北陸地方整備局は、全国で初めてECI(施工予定技術者事前協議)とPPPを同時運用しており、受注者の大成建設はトンネル施工だけでなく、関連工事のマネジメントも担う。
同日には、工事場所の石川県輪島市熊野町で安全祈願祭が開かれた。
神事では、坂口茂輪島市長と大宮正輪島市議会議長、北陸整備局の北出一雅能登復興事務所長、大成建設の冨永正執行役員北信越支店長、協力業者の森崎英五朗寿建設社長、関秀俊カネカ建設社長らが神前に玉串をささげた。
祭事終了後、坂口市長は「能登半島と三大都市圏を結ぶ能越道は言うまでもなく、社会経済活動で大きな効果をもたらす。有事のリダンダンシーを確保する上でも重要」と強調し、「未来につながる道路だ」との考えを示した。
その上で、受発注者に対して「何よりも安全を優先し、円滑に工事を進めてほしい」と要請した。
北出事務所長は「本トンネルの着工が、地域住民の方々にとって復旧・復興の加速化、地域振興の寄与といったメッセージになれば」と話した。
この日は、地元小学生を対象とした現場見学会も開かれた。
同地震では、能越道全体が被災し、鷹ノ巣山1号トンネルの施工予定箇所では大規模な地形変状などが発生した。北陸整備局は特異な現場(被災)条件下で、より最適な仕様を決定するため、ECIの技術提案・交渉方式(技術協力・施工タイプ)を採用。事業管理の効率化などの観点からPPPも併用する。
トンネル延長は1458m。2工区に分けて工事を進める。工期はその1が2028年1月26日まで。その後、残工区を整備する。路線上で最後のトンネルとなる。
板垣賢作業所長(大成建設)の話 「一部工区は、震災で生じた大規模地すべりの直下を掘削する。技術的難易度は高いが、自動化などの最新技術を駆使し、安全かつ迅速に工事を進めたい」
