国土交通省は、2026年8月千葉豪雨で千葉県中央区村田町の国道16号のアンダーパスが冠水した事案を受けて、車両進入防止対策の強化に関するガイドラインを策定する。全国の国道を対象に実施した緊急点検結果や有識者による原因調査の結果を踏まえながら、警察などの関係機関と連携して予防的な事前通行規制の導入や通行規制基準の強化、遮断機設置などの方策について検討する。
国道16号の冠水では車両の水没により1人が死亡した。国交省は、非常用電源設備の不作動が原因と考えられることを踏まえ、14日から全国の直轄国道で同様の冠水が起きる恐れがある108カ所の緊急点検を実施。停電時に非常用電源設備と排水設備が自動的に起動する状態となっているか確かめた。
その結果、中部地方整備局、近畿地方整備局、沖縄総合事務局管内でそれぞれ1カ所ずつ異常を確認。うち近畿と沖縄の2カ所は補修を済ませている。補修が完了していない中部の1カ所については、補修までの間、事前通行規制の対象とし、停電時に直ちに手動に切り替えられる体制を構築するなどの対応を取る。
関東地方整備局は21日、有識者による原因調査の中間報告を公表した。中間報告によると、国道16号で冠水したアンダーパスの排水設備の特徴として、非常用発電機を発動させる要件が停電検知センサーからの起動信号と水位計からの排水水位超過信号の二つが必要であることと、水位計は排水ポンプの起動方法が異なる2種類(圧力式、フロート式)が設置されているが、手動で一方を選択する方式となっており、異常時に自動切り替えとなる仕組みにはなっていないことが分かった。
中間報告を受けて、国交省は、緊急点検した102カ所について排水ポンプ設備の構造が類似していないか再度調査を行っている。
