【次世代経営者、後継候補8人が参加】
東京都市大学とクラフトバンク(東京都中央区、韓英志社長)は18日、渋谷区のTCU Shibuya PXU(東京都市大学渋谷パクス)で、地域建設業の次世代経営者や後継候補者を対象とした「建設業事業承継DX/AIコース」第2期を開講した=写真。
地域建設業を支える次世代経営人材の育成を目的にしたリカレントプログラムに、事業承継を考える経営者や自社の経営に変革の必要性を感じている経営者ら8人が全国各地から参加した。オンラインも併用しながら、2027年2月まで全7回実施する。
文部科学省の「産学連携リ・スキリング・エコシステム構築事業」に採択された「建設業DX/AI変革リーダー育成プログラム」の一環で、事業承継やDX(デジタルトランスフォーメーション)、AI(人工知能)を活用した経営変革について体系的に学ぶ。講義(インプット)と対面ディスカッション、視察、発表を組み合わせた実践型設計で受講生が毎回自社の現状などを発表・議論することがコースの特徴だ。
第一回目の講義はキックオフと位置付け、「継ぐから変える」をテーマとした。同大学の矢吹信喜特任教授が「建設DXの目的と課題」、クラフトバンクの韓社長が「AIの時流とこれからの建設業経営」と題してそれぞれ講義した。矢吹特任教授は、建設業の現場では施工現場の所長や工事長に強い権限があり、属人的な意思決定が多いと指摘。その上で、それらの属人的な意思決定による技術継承は今後、高齢化により困難になるとの考えを示した。そのため、属人化している意思決定を人間の経験や勘に頼るのではなく、収穫した客観的なデータ(ファクト)に基づいて意思決定する手法「データ駆動型」に変えていく必要性を説いた。深刻化する人手不足に対して、「建設DXによる労働生産性の向上は至上命題だ」とした。
