公立大学法人大阪は、設計施工、工事監理を一括で発注する中百舌鳥キャンパス整備事業に着手する。４月３日、「大阪公立大学中百舌鳥キャンパス整備事業」の公募型プロポーザルを公告した。参加申請書は１９日まで、技術提案書は６月２５日まで、本部事務機構総務部契約課で受け付け、７月下旬に特定する。
　参加資格は単体か２、３社ＪＶ、または施工と設計、移転の各企業で構成するグループ。単体とＪＶ代表、施工企業は「建築一式」の経審総合評定値１６００点以上であることなど。
　大阪府立大と大阪市立大の統合に伴い、各学部の集約整備を行う。３月に完了した「中百舌鳥工学系学舎整備事業」を第１期工事に位置付けており、今回のキャンパス整備事業は第２期、第３期工事を実施する。概要は、新築建物と既存建物改修の基本・実施設計と施工、工事監理など。
　２期工事では既存大学施設の改修に加え、大阪府寝屋川市幸町２６－１２にある大阪公立大工業高等専門学校を中百舌鳥キャンパスに移転させる。３期工事では大学施設３棟を新築し、既存建物３棟を改修する。想定上限額は、工事費が１５６億０９５０万９０００円（税込み）、設計・工事監理費が４億７２９２万７０００円（同）。
　事業期間は１期工事が２０２７年３月末まで、２期工事が２８年３月末まで。建設地は堺市中区学園町１－１。
　整備する施設は次のとおり。
　＝２期工事＝
　〈新築〉
　▽高専体育館棟（Ｓ造２階建て延べ２２４０㎡）▽同課外活動棟１（同延べ３７８㎡）▽同２（同延べ３３６㎡）▽同３（同延べ５７６㎡）▽同４（同延べ２５５㎡）。
　〈改修〉
　▽Ｂ４棟（改修対象面積２１４０㎡）▽Ｃ１０棟－１（同７３２㎡）▽Ａ１０棟（同１６９㎡）▽Ｂ２棟（同６３６㎡）▽Ｂ３棟（同１万３３３３㎡）▽新センター棟（同１６１５㎡）▽プール・Ｃ３棟（同２０７㎡）。
　＝３期工事＝
　〈新築〉
　▽水圏環境・循環棟（Ｓ造平屋建て２４８３㎡）、構造材料棟（同１５８４㎡）▽風洞実験棟（同２５２㎡）。
　〈改修〉
　▽Ａ１３棟（改修対象面積４７７３㎡）▽Ａ１４棟（同３８４１㎡）▽Ｃ１０棟－２（同６３４㎡）。
　〈解体〉
　▽Ａ７棟上屋（木造平屋建て４７５㎡）。