日量274t、DBOで整備/山梨西部広域環境組合ごみ処理施設 | 建設通信新聞Digital

5月22日 水曜日

関東・甲信越

日量274t、DBOで整備/山梨西部広域環境組合ごみ処理施設

 山梨西部広域環境組合は5日、「山梨西部広域環境組合ごみ処理施設基本設計報告書(案)」を公表した。DBO(設計・建設・運営)方式により、日量処理能力274t(137t×2炉)のごみ焼却施設と同20.3tの粗大ごみ処理施設を整備する。2施設は合棟(1棟)形式の工場棟として建設する。建築面積は約7000-8000㎡。5台同時洗車可能な洗車場も設ける。建築面積は約500㎡。工場棟との合棟も認める。
 造成工事は2025年4月、ごみ処理施設建設工事は26年4月に契約する。工期は造成工事が2年、建設工事が5年とし、31年3月の竣工を目指す。運営・維持管理期間は20年間で、51年度の契約満了を予定している。
 ごみ焼却施設の処理方式は、ガス化溶融炉(シャフト式または流動床式)かストーカ炉とする。
 建設予定地は山梨県中央市浅利地内の敷地約6ha。今回はこのうち約3haを使用する。残りの約3haは、今回のごみ処理施設整備後30年または40年後に建設する次期ごみ処理施設の建設予定地として活用する。建設予定地は最大7m程度の浸水被害を受ける可能性があるため、新ごみ処理施設の整備範囲は現況地盤プラス4mを計画地盤高とした造成工事を行う計画だ。
 同組合は、山梨県北西部から南西部に位置する韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、中央市、市川三郷町、早川町、身延町、南部町、富士川町、昭和町で構成する。面積は県全域の約49%を占める。