6月に一括発注/病院の移転建替え新設/肝属郡医師会 | 建設通信新聞Digital

5月22日 水曜日

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6月に一括発注/病院の移転建替え新設/肝属郡医師会

 鹿児島県の肝属郡医師会は、移転建て替えする肝属郡医師会立病院の新設工事を一般競争入札で発注する。建築と電気・機械設備の一括発注となり、早ければ6月に入札公告する見通しだ。工期は、建設現場の週休2日に対応するため、当初計画の18カ月から22カ月に変更した。移転準備を経て、2027年1月ごろの開院を予定している。
 老朽化が進む錦江町神川の同病院を同町城元(敷地面積1万5768㎡)に移転して建て替える。敷地中央に建物を配置し「シンプルでコンパクトな病院」「回遊性のあるワンフロア外来」などをコンセプトとする。
 施設規模はRC造4階建て延べ9196㎡(基本設計時点)。病床数は132床。多目的ホールや約300台収容の駐車場を備え、太陽光発電システムの設置など環境に配慮した施設とする。全体事業費は約74億5000万円(税込み)を見込む。設計は内藤建築事務所が担当。
 財源は、同病院がある錦江町と南大隅町からの補助金を活用する。錦江町は24年度予算に再整備事業債として約10億円と26年度までの債務負担行為約15億円を設定した。南大隅町は、4月議会に予算計上しており、予算化後の工事発注となる。現在、肝属郡医師会と南大隅町で工事発注に向けたスケジュールを調整しており、4月下旬に肝属郡医師会が見通しを公表する。