東北地方整備局は９日、ともにＷＴＯ対象となる酒田港外港地区岸壁（マイナス１２ｍ）築造工事と、同地盤改良工事の一般競争２件を公告した。参加申請書と資料は５月７日まで受け付ける。入札書の提出期限は６月２５日。７月２日に開札する。ともに施工体制確認型総合評価落札方式の適用案件で、ＣＣＵＳ（建設キャリアアップシステム）活用モデル工事や労務費見積り尊重宣言促進モデル、発注者指定型のＢＩＭ／ＣＩＭ適用工事となる。
　築造工事は、本体工が鋼管矢板（径１３００mm、長さ２７ｍ）１１０本の製作・据付、土砂撤去（裏埋土砂）２万５９８２m3、ケーソン１２函や根固ブロック８０個、基礎捨石の撤去など。工期は２０２５年１１月２８日まで。諸経費検証モデル工事、作業船への陸電供給によるＣＯ2排出量削減（受注者希望型）などを試行する。概算規模は１５億－３０億円に設定している。工事場所は山形県酒田市大浜地先と高砂地先。
　地盤改良工事は深層混合処理杭（先端深度マイナス１２.６ｍ）１４本（改良土量２２１４m3）と同１２４本（同６４２０m3）、同２０本（同９７３m3）など。工期は２５年３月２８日まで。概算規模は８億１０００万－１５億円に設定。工事場所は同市大浜地先。