少子高齢化・人口減少が続く日本。その状況は極めて深刻だ。総務省が公表した２０２３年１０月１日現在の外国人を含む「人口推計」では、総人口の１３年連続減少はもとより、衝撃的な文字が目立つ◆出生児数が死亡者数を下回る自然減少は１７年連続、１５歳未満人口の割合は過去最低、７５歳以上人口が初めて２０００万人超えなど、数値の更新を伝える言葉が並ぶ◆生産年齢人口に当たる１５－６４歳も前年に比べ減少した。ただ今回、生産年齢人口の割合自体は、過去最低の前年から０.１ポイントの上昇に転じた◆日本が今後も人口減少などが予測される中で、さらなる成長を遂げるには、それを上回るだけの生産性向上に加え、多様な人材の活躍も欠かせない。女性や高齢者、外国人なども安心して楽しく働ける環境整備が求められている。