6月19日まで受付/旧広島陸軍被服支廠4号棟安全対策工事/中国財務局WTO | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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6月19日まで受付/旧広島陸軍被服支廠4号棟安全対策工事/中国財務局WTO

 中国財務局は24日、WTO対象の「旧広島陸軍被服支廠4号棟安全対策工事」の一般競争入札を公告した。参加申請は6月19日まで、電子入札システムで受け付ける。20日の期限で入札書を受け付け、21日に開札する。
 参加資格は、建築一式工事A等級の単体またはJVを対象とし、れんが造の建築物の耐震改修工事(公共、民間を問わない)、建築基準法に規定する建築物(明治期以降)の耐震改修工事それぞれ1件以上の実績(JVの場合、構成員のいずれかの実績で可)など。
 工事内容は、国有財産である旧広島陸軍被服支廠4号棟の耐震化を含む安全対策工事。工期は2026年9月30日まで。建設地は広島市南区出汐2-827-13。
 旧広島陸軍被服支廠は、1914年に竣工し、陸軍兵士の軍服・軍靴などの製造・貯蔵を担っていた。被爆の痕跡を今に伝える国内最大級の被爆建物であり、国内に現存する最大級のれんが建築物として残っている。現存4棟のうち、第1号棟から第3号棟の3棟を広島県、4号棟を中国財務局が所有している。
 構造は、RC造とれんが造が複合する国内で希少な建築物で、屋根は切り妻造り桟瓦ぶきとなっており、頭の小口に記された刻印から愛媛県の東予地方に位置する菊間町で製造された「菊間瓦」であると考えられている。規模は1-3号棟が延べ5578㎡×3棟、4号棟が延べ4985㎡。
 1-3号棟の安全対策工事は県が発注する。県の24年度発注見通しでは、工事発注規模a(5億円以上)に区分され、一般競争入札(事後審査型)で第1四半期に発注する予定になっている。