建設業売上DIやや改善/仕入れ単価 上昇幅縮小/帝国データ1-3月調査 | 建設通信新聞Digital

5月19日 日曜日

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建設業売上DIやや改善/仕入れ単価 上昇幅縮小/帝国データ1-3月調査

 帝国データバンク高松支店がまとめた2024年第1四半期(1-3月)の建設業における売上判断指数(DI)は47.5となった。23年第4四半期(10-12月)に比べて減少したものの、前年同期比で3.6ポイント改善した。仕入れ単価DIは70.7となり、四半期ベースで見ると5期連続で低下した。原材料やエネルギー価格の上昇を背景にいまだ高水準ながらも、一時期に比べて緩和しつつある。
 売上DIは、前年同期に対する売上高(収入高)の増減を示す値。「50」が分岐点となる。50を上回る場合は、数値が大きいほど売上高の増加幅が大きい。50を下回る場合は、数値が小さいほど減少幅が大きい。
 建設業の売上DIは、23年1-3月が43.9、4-6月が45.2、7-9月が44.5、10-12月が47.7で推移する。不動産や製造など全7業種の売上DIは48.0となり、3期連続で減少した。ポストコロナに向けた経済活動や社会活動の正常化とともに上昇基調にあったが、ペントアップ需要の鈍化や人手不足への対応の遅れなど、受注を見送らざるを得ない状況も理由にある。
 一方の仕入れ単価DIは、仕入れ単価の高低を示す値。50を上回る場合は、数値が大きいほど仕入れ単価の上昇幅が大きい。50を下回る場合は、数値が小さいほど低下幅が大きい。
 建設業を見ると、23年1-3月が77.9、4-6月が75.3、7-9月が74.0、10-12月が73.5で減少傾向にある。全業種は67.5だった。全国の67.0と比べて0.5ポイント高く、13期連続で全国を上回っている。