
戸田建設は、東京建設会館の移転に伴う旧建物(東京都中央区)で発生する解体廃材について、高度な資源循環の取り組みを始めた。通常は埋め立て処分されてしまうケースも多い解体廃材を含め、建設廃棄物における資源循環ルートを構築した。同社は26日に水平リサイクルを実施した一部の建材を、新築工事中の同社筑波技術研究所(仮称)構造材料棟で採用すると発表した。
建設廃棄物のリサイクル率は、1990年代の60%程度に対して近年では95%を上回る水準まで向上している。しかし、これらの中には性質の劣化・変化を伴い、段階的に異なる製品や素材へ再生するカスケードリサイクルや熱回収なども多く含まれるため、建設業ではサーキュラーエコノミー実現に向けた、より一層のリサイクルの「質」の向上が求められている。
今回の取り組みでは、アルミサッシや塩ビクロス、石こうボード、板ガラス、タイルカーペット、鉄スクラップなどの解体廃材を(仮称)構造材料棟の新築工事に活用する。
例えばアルミサッシは、LIXILのリサイクルアルミサッシ製造のサプライチェーンを活用し、アルミ廃材を水平リサイクルする。
板ガラスは、建築用板ガラスの水平リサイクル実証実験を実施した。従来、解体建物の板ガラスの多くは埋め立て処分されてきたが、板硝子協会と建築用板ガラスへの水平リサイクルの可能性を確認した。鉄スクラップは、東京製鉄と建築用鋼材への循環リサイクルルートを構築した。
同社では、今回の取り組みを通じて構築した資源循環ルートを、今後の建設廃棄物の資源循環に生かすとともに、顧客への積極的な提案によりサーキュラーエコノミーの実現を目指す。
旧東京建設会館の規模はRC造地下2階地上8階建て延べ1万0107平方メートル。ゼクオスの施工により、2025年10月から工事に着手している。解体工期は11月まで。
一方、(仮称)構造材料棟の規模はS一部RC造3階建て延べ約4350平方メートル。設計と施工は戸田建設が担当しており、27年3月の完成を目指している。
