
大分県は23日、同県と愛媛県を結ぶ豊予海峡ルートについて、海底トンネルを整備した場合の概算事業費を1兆5200億円とする試算結果を発表した。このうち、海峡部のトンネル部は9300億円を占める。今後はPFI方式など民間活力の導入可能性を検討するとともに、橋梁の場合についても課題整理を始める。
同ルートは、大分県佐賀関半島~愛媛県佐田岬半島の長さ約14キロを海底トンネルや架橋で結ぶもので、1998年3月策定の全国総合開発計画「21世紀の国土グランドデザイン」に盛り込まれた。
今回の調査では、水深の条件が近い青函トンネルを参考に試算した。今回示したルートは、大分市の大分宮河内IC~愛媛県八幡浜市の保内ICを結ぶ全長80キロで、海峡部に長さ約21・3キロ、片側1車線の海底トンネルを整備する想定だ。
トンネルは、本坑(幅15・5メートル)と地質・湧水状況を調査する先進導坑(幅6・6メートル)、工事用通路となる作業坑(幅6・6メートル)の3本を山岳工法で整備する。この際、最も深い場所で海面下約300メートルを通るとしている。
概算事業費の内訳は、トンネル部の本坑が6200億円、先進導坑が1600億円、作業坑が1500億円。トンネルと接続する高速道路の整備費は、大分県側の長さ17・8キロが約1000億円、愛媛県側の長さ約40・9キロが4900億円と試算した。調査はパシフィックコンサルタンツが担当。
