
東京都葛飾区は、東新小岩運動場で整備を計画する新スタジアムが、地域で果たすべき役割や目指す方向性を明確にした、「スタジアムのあるべき姿」を策定した。構想から基本計画・設計・工事・運営のそれぞれの段階で立ち返る共通の考え方と位置付け、「365日、まちが沸く。世界とつながる、葛飾のスタジアム」の実施を目指す。今後、スタジアム構想事業検討委員会での検討結果を踏まえ、2027年3月に「スタジアム構想」を策定し、4月以降に公募などを含めた事業化の段階に移行する予定だ。
あるべき姿は、新小岩地域の特性や課題、期待される役割を踏まえた「葛飾らしさ」を示す四つの在り方と、公共性を支える五つの要素で構成する。四つの在り方には、▽国際コンテンツの発信拠点▽産学官金連携による共創の拠点▽地域との共存拠点▽トップレベルのスポーツの感動を届け、憧れを育む拠点ーーを据えた。
具体的には、世界的な人気を誇るサッカー漫画『キャプテン翼』をはじめとするコンテンツを活用し、国際的な発信・交流の拠点とする。23区初のJ1基準の球技専用スタジアムと地域資源を掛け合わせ、区内外、海外から人を呼び込み、地域に還元する。
区内のものづくり企業、伝統産業、大学などの知見を生かすとともに、スタジアムを産業の競争力強化と産学官金連携の拠点とする。展示・交流・共創の場を設け、新たな事業が生まれる場を目指す。
スタジアムは、サッカーといったスポーツにとどまらず、地域課題の解決に取り組むリビングラボなどを導入して、地域との共存拠点とする。構想の段階から完成後も地域に開かれた場とする。
五つの要素には、▽都市公園とスタジアムの親和性▽防災拠点としてのスタジアム▽地域とスタジアムの共存▽スポーツを軸とした価値の提供▽スタジアムの公共性と経済性ーーを掲げている。

