【東北中央道】にしごうトンネルが貫通! 亀裂のない凝灰岩にNATMと火薬発破を併用 | 建設通信新聞Digital

5月6日 月曜日

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【東北中央道】にしごうトンネルが貫通! 亀裂のない凝灰岩にNATMと火薬発破を併用

貫通発破の点火スイッチを押す関係者

 鉄建建設が施工している東北中央自動車道にしごうトンネルが貫通した。15日には同社東北支店(谷口和善支店長)が、発注者である東日本高速道路東北支社の坂巻広治山形工事事務所長や山形県上山市の近埜伸二建設課長ら地元関係者など約100人を招いて貫通式を行い、無事貫通を祝った。
 同工事は、南陽高畠IC~上山IC(仮称)間にある、にしごうトンネル(長さ1361m)と同トンネルから約1㎞離れている中山トンネル(199m)の2本のトンネルを構築。トンネル間での約26万m3の長大切土や軟弱地盤での高盛土、カルバートボックス工なども行う。
 にしごうトンネルは2015年9月に掘削を開始。その後、中山トンネルの掘削を先行し、16年3月の同トンネル貫通後に掘削を再開していた。NATM機械掘削工法を採用、火薬による発破も併用した。現場を率いる須志田藤雄所長は「工区内の2本のトンネルは亀裂のない凝灰岩に阻まれ、思うように掘削できなかったが、さまざまな試験施工を行いながら爆薬を併用した方法を採用し無事貫通を迎えることができた」と話している。
 南陽高畠IC~上山IC間は18年度開通を目指している。

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