【建築】六甲山ホテル旧館を改修、保存 年明け以降に工事着手へ | 建設通信新聞Digital

5月5日 日曜日

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【建築】六甲山ホテル旧館を改修、保存 年明け以降に工事着手へ

保存活用される六甲山ホテル旧館


 阪急阪神ホテルズと八光自動車工業(大阪市)は、神戸市にある「六甲山ホテル」の営業を年内で終了すると発表した。施設のうち開業時からある旧館を改修、保存活用を図るとしている。年明け以降工事に着手し2019年内の全館リニューアルオープンを目指す。
 八光自動車工業によると「六甲山の 自然を感じられる非日常的なリゾートホテル」としてリニューアルを図る。
 旧館(木造地下1階地上2階建て)は18年春から夏をめどに開業、その他施設は19年内をめどにオープンさせる。本館(RC造7階建て)など旧館を除く既存建物の取り扱いや設計施工については現時点で未定としている。
 同ホテル(神戸市灘区六甲山町南六甲)は、1929年に開業した。旧館は古塚正治が設計、竹中工務店が施工を手掛けた建物で07年に経済産業省の「近代化産業遺産」認定を受けている。旧館は老朽化のため15年に閉館となった。
 八光自動車工業は16年10月に六甲ホテルを阪急阪神ホテルズから譲り受け、18年以降リニューアルに着手する方針を示していた。
 旧館の保存をめぐっては16年1月に日本建築学会近畿支部が保存活用を求める要望を阪急阪神ホテルズなどに提出している。

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