【剛性把握】ボルト・ナットの締め付け力が予測可能に! 東京都市大がシミュレーション技術開発 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【剛性把握】ボルト・ナットの締め付け力が予測可能に! 東京都市大がシミュレーション技術開発

 東京都市大工学部機械工学科の岸本喜直講師らによる研究チームが、ボルト・ナットの締め付け力を予測するシミュレーション技術を開発した。材料の強度に応じた締め付け力を計算で求められるため、従来と比べ算出までの工程を短縮できる。
 これまでは、機械を設計・開発する際に必須となる剛性の把握には、実験結果を蓄積したデータベースから個々のデータを利用するのが一般的だった。しかし、新たな機械を設計する場合、データベースにない剛性の予測には適用できなかったことが課題だった。
 新たに開発したシミュレーション技術は、まず締め付けたボルト・ナットをハンマーで叩いた時に生じる振動速度を予測する。そこからマルチスケール・シミュレータとデータ同化技術を組み合わせることで、機械全体の剛性を関連付けて推定できる。既設構造物への適用で保守管理の省力化を実現し、熟練技術者不足の解消にも貢献する。

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