応用地質の米国子会社Kinemetricsが共同開発に参画した地震計パッケージが、NASA(米国航空宇宙局)の火星着陸探査機InSightに搭載された。英国のインペリアル大、オックスフォード大と共同で開発した短周期地震計(SP)で、小さな竜巻などによって引き起こされる周期の短い振動を観測することで、深度数十mから数百m程度までの表層の地質構造を明らかにする。
今回搭載したSPは、非常に微細な震動をとらえられる繊細なシステムである一方で、ロケットの発射や着陸時の衝撃にも耐えられるような特殊な設計が施されている。
InSightは5月5日午後8時5分(日本時間)、米国カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地からアトラスVロケットで打ち上げられ、約6カ月後に火星に到着し、探査が開始される予定だ。