【火星探査機InSight】応用地質米国子会社の地震計パッケージを搭載 表層の地質構造を明らかに | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

公式ブログ

【火星探査機InSight】応用地質米国子会社の地震計パッケージを搭載 表層の地質構造を明らかに

 応用地質の米国子会社Kinemetricsが共同開発に参画した地震計パッケージが、NASA(米国航空宇宙局)の火星着陸探査機InSightに搭載された。英国のインペリアル大、オックスフォード大と共同で開発した短周期地震計(SP)で、小さな竜巻などによって引き起こされる周期の短い振動を観測することで、深度数十mから数百m程度までの表層の地質構造を明らかにする。

ヴァンデンバーグ空軍基地での発射前の様子(Kinemetrics撮影)

 InSightは、火星の地質学的調査をミッションとする世界でも初めてのプロジェクト。地震計や熱流量計を利用し、火星の内部構造を探ることで、太陽系の惑星の成り立ちなどを解明することが期待されている。
 今回搭載したSPは、非常に微細な震動をとらえられる繊細なシステムである一方で、ロケットの発射や着陸時の衝撃にも耐えられるような特殊な設計が施されている。
 InSightは5月5日午後8時5分(日本時間)、米国カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地からアトラスVロケットで打ち上げられ、約6カ月後に火星に到着し、探査が開始される予定だ。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら