石井啓一国土交通相は17日、群馬県内で進行中の土木、建築現場などを視察した。まず訪れたのは、上信自動車道関連の「渋川西バイパス入沢他改良その1工事」。施工者の沼田土建が、3次元レーザースキャナーやICT建機などを調査から施工、検査までフル活用しているi-Constructionの現場で、女性活躍を見据えた社内バックアップ体制なども紹介した。石井国交相は取り組みの説明を受け、「建設会社のイメージが変わる」などと話した。
旧体育館を使った実習場の設備や工作物などを見学した石井国交相は「廃校を実にうまく活用している」などと感想を述べた。同行した群馬県建設業協会の青柳剛会長は「現職の大臣が訪問してくれるということは、取り組みが大きく評価されている証だろう。人材育成という厳しい課題を抱える中で、教育する側の熱意を感じていただけたと思う」と語った。
石井国交相はこのほか、大型商業施設のコンバージョンで注目される「前橋プラザ元気21」や、概略ルート・構造を検討中の「前橋本町二丁目五差路交差点」、2019年度竣工に向けて県が整備中の「群馬コンベンションセンター」、官民が連携した「烏川・高松地区かわまちづくり」の取り組みを視察した。