【災害時対応力を強化】外国人帰宅困難者受け入れ訓練@六本木ヒルズ 森ビル | 建設通信新聞Digital

4月26日 金曜日

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【災害時対応力を強化】外国人帰宅困難者受け入れ訓練@六本木ヒルズ 森ビル

 森ビルは、東京都港区の六本木ヒルズで、災害時の外国人対応力強化を目的とした外国人帰宅困難者受け入れ訓練を実施した。港区国際防災ボランティア、近隣大使館職員、近隣大学生や森ビル社員など約50人とインターナショナルスクールの園児約60人が参加した。
 訓練は電力停止(非常用発電稼働)、上水道停止、公共交通機関の運休、全館のエレベーター停止という状況を想定して行った。森ビルの社員が外国人避難者や園児を英語で対応し、受け入れ場所に誘導した。
 園児は、エアマットやアルミブランケットなどの防災用品の体験や、マジックライスなどの非常食の作り方の説明を受けた。
 クリスティ・カリロASIJ Early Learning Center園長は「森ビルの安全に対する取り組みは、私たちや保護者にも安心感を与える。インフラなどのハード面だけでなく、こうしたソフト面の取り組みはありがたい」と述べた。森ビルの鈴木健次郎震災対策室事務局長代行は「今回の訓練は、課題をあぶり出す意味合いがあった。社員一人ひとりが何をすべきかという点がまだまだ伝わっていなかった。外国人避難者の母国語すべてに対応するのは不可能。翻訳アプリや自治体が取り組んでいるやさしい日本語への社員の理解を深めていきたい」と訓練を総括した。森ビルは年3回の震災訓練を中心に災害対応力を強化していく。

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