地域の魅力を世界に–。オリエンタルコンサルタンツが神奈川県開成町で展開する地方創生事業の成果が国際的に認知されてきた。同社子会社の瀬戸酒造店が2018年3月に自家醸造を再開し販売してから、この1年で醸造した日本酒が海外の日本酒コンテストで次々と受賞。同社では、地域資源である“おいしい水”を生かした日本酒づくりが世界に認められることは地域ブランディングの第一歩であり、今後さらにこの地域ならではの魅力を最大限に生かした提案を続けていくとしている。
5月にパリで審査が行われた、フランス人によるフランス人のための日本酒コンクール、KuraMasterでも出品3銘柄中、「セトイチ音も無く」が純米酒の部でプラチナ賞、「セトイチ手の鳴る方へ」はゴールド賞を受賞。特に「セトイチ音も無く」は純米酒の部のトップ5に選ばれ、7月9日の授賞式で発表されるプレジデント賞にノミネートされるなど高く評価されている。
オリエンタルコンサルタンツでは、こうした海外での受賞は、同町のシティセールスや、さらに高まるインバウンド(訪日外国人客)需要に向けて意義あることだと強調。19年度では「あしがり郷瀬戸屋敷」の駐車場拡張と、地域農産物の販売、加工ができる地域交流拠点を建設するなど、今後も同町の地域活性化を目指して、豊かな田園風景を生かした農泊体験やグリーンインフラプロジェクトを推進していく考えだ。