【行政・企業・作者が協力】森の中で芸術に親しむ「武藤順九彫刻園」が東京・昭島市に開園 | 建設通信新聞Digital

4月27日 土曜日

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【行政・企業・作者が協力】森の中で芸術に親しむ「武藤順九彫刻園」が東京・昭島市に開園

 東京都昭島市に、イタリアに居を構え、彫刻・絵画などの分野で世界的に活躍する武藤順九氏の大理石彫刻作品を配置した「昭島・昭和の森 武藤順九彫刻園」が9日オープンした。同園は、同市と昭和飛行機工業、一般社団法人「風の環」、昭和の森芸術文化振興会が協力して設立。「保全すべき樹林地に、木漏れ日に融け込むように作品を配置し、自然とともに芸術に触れあうことができる空間を創造する」ことを基本コンセプトに、行政・企業・作者が協力して、自然と芸術に親しむ環境を整えた。所在地はJR青梅線昭島駅北口から徒歩7分。入場料は無料。豊かな人間性を育む昭島市の新たなランドマークとなる。

武藤氏

 オープン前日の8日、昭島市で開かれた開園記念祝賀会には、臼井伸介市長、田沼千明昭和飛行機工業社長はじめ関係者421人が参加し、自然とアートが調和する施設の誕生を祝った。
 武藤氏は「昭島市の方々だけでなく、日本全国、世界各国の方がここに来て、日本人の自然に対する思い、平和への願いを感じてほしい」と語った。
 武藤氏の彫刻作品「風の環」シリーズは、世界平和を象徴するものとして、バチカン市国のローマ法王宮殿をはじめ、仏教発祥の地インド・ブッダガヤのマハボディ大寺院、米国・ネイティブアメリカンの聖地ワイオミング州デビルズタワーなど各地に設置されている。同園には、その2分の1サイズの作品を含め大理石彫刻作品9点が展示されている。
 「風の環」は、宮城県石巻市内で整備が進む東日本大震災犠牲者らを追悼する石巻南浜津波復興祈念公園内にも設置される予定である。そのミニチュア版は、武藤氏の母校・仙台二高にも寄贈されている。
 彫刻園の模様に関しては、23日午前9時45分から放送されるNHK教育テレビ『日曜美術館 アートシーン』で紹介される。

森林浴をしながら森に融け込む作品を楽しむことができる

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