【岡山国際サーキット】走路改修工事が完了! 特殊アスファルトと情報化施工を駆使 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【岡山国際サーキット】走路改修工事が完了! 特殊アスファルトと情報化施工を駆使

 大成ロテックが、岡山県美作市で施工を進めていた岡山国際サーキットの走路改修工事が完了した。同社が開発したサーキット向けの特殊アスファルト混合物の活用に加え、最新の情報化施工技術を駆使して高精度な施工を実現。サーキットの走路に要求される適度なすべり抵抗性と優れた平たん性を確保した。
 改修工事は16年11月から17年1月にかけて実施。はじめに既設走路を4cm厚で切削した。その後、サーキット走路の要求性能を満たすため配合を設計した同社開発の特殊アスファルト混合物「TRギャップアスコン」を表層に舗設した。粗骨材のかみ合わせによる高安定性と特殊バインダを使ったアスファルトモルタルを骨材間隙に充填することで骨材どうしの高い把握力を確保し、耐久性を向上させた。
 施工では平たん性を向上させるため、アスファルトフィニッシャーの敷き均しの高さを、トプコンの「mmGPS」を使った3次元マシンコントロールシステムで高精度に自動制御した。舗装時期は冬季だったため、運搬時の保温対策に加えて、アスファルトフィニッシャーのホッパー部を保温する排熱利用や開閉式断熱シートの利用などで品質確保に努めた。
 その結果、施工完了後の走路はBPN(すべり抵抗値)が平均75程度となり、施工前の平均50程度から大幅に向上した。直線部は、平たん性指標の3mプロフィルメータによるσが0.5-0.7mmと優れた性能を確保した。

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