【ファウストの言葉】家田仁土木学会会長の最終インタビュー | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【ファウストの言葉】家田仁土木学会会長の最終インタビュー

 土木学会誌6月号の会長・理事会特別シリーズは最終回を迎え、作家・エッセイストの茶木環さんが家田仁会長にインタビューしている。
 家田会長はコロナ禍の任期1年を振り返り、イベントの中止も余儀なくされたが、夏以降はオンラインに切り替えたことで、本部のイベントへの参加者数は前年度と比べ70%増え、会員以外の参加も急増したという。
 今後の方向として、土木も建築のように個人を前面に出す文化に変えるべきと指摘。その理由として、それぞれが専門を持ち寄って協力するのもいいが、自分がすべてに関心を持つ精神を醸成するためと説明する。6月11日に開く2021年度定時総会で、学会賞は個人名も発表する予定だ。
 最後に、会員に伝えたいこととして、ゲーテの『ファウスト』を紹介する。ファウストは、さまざまな享楽や悪行に手を染め、究極の美にも満足しなかったが、防潮堤を築き干拓して土地を開拓する土木事業に全力を尽くす。家田会長は、100歳になったファウストがこの事業に一身をささげるという最期の言葉を引用してインタビューを締めくくる。



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