【空中タッチインターフォン】集合住宅で実証実験開始 大和ハウスら3社 | 建設通信新聞Digital

5月4日 土曜日

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【空中タッチインターフォン】集合住宅で実証実験開始 大和ハウスら3社

ASKA3Dのイメージ。光の反射を利用して空中に映像を表示する


 大和ハウス工業とパナソニック、アスカネットの3社は、新型コロナウイルス感染症の影響で衛生意識が高まる中、集合住宅の住居者や来訪者が非接触で操作できる「空中タッチインターホン」の共同実証実験に入る。大和ハウス工業が川崎市で開発中の分譲マンションのマンションサロン(モデルルーム)エントランスを活用して15日から実証実験を本格化させるのに伴い、13日に報道機関に公開した。約6カ月間で検証を進め、検証後約1年で実用化を目指す。3社は「集合住宅における空中タッチディスプレーを活用した実験は業界では初めて」という。

空中タッチインターホン

 空中タッチインターホンは、空中ディスプレーに集合住宅のロビーインターホンの画面を表示し、空中で操作する。大和ハウス工業とパナソニックが開発した非接触でも入居者の呼び出しができる技術に、アスカネットが開発した光の反射を利用して空中に映像を表示する「ASKA3D(空中ディスプレー)」とパナソニック製インターホンを連携させた。

 空中タッチディスプレーから送られるボタンの入力情報を信号変換し、ロビーインターホンに入力することで、住戸番号の入力を完全非接触で操作できる。直接接触しないため、指紋などで汚れず、濡れたり汚れた手でも操作が可能となる。共用部の総非接触化や消毒作業の省力化が実現する。

 3社は、共同実証実験の結果を踏まえ、分譲マンションだけでなく、店舗やオフィスビルなど大型施設における導入の可能性も検討し、早期実用化を目指す。


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