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5月3日 金曜日

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【事業費は最大47億円】駅周辺整備で基本計画案/飯塚市

 福岡県飯塚市は、飯塚駅周辺地区整備基本計画の素案をまとめた。JR飯塚駅を中心とした菰田・堀池地区の163haを対象に、駅東西を結ぶ自由通路や東西駅前広場、アクセス道路、公園などの整備を計画する。概算事業費は最大47億円程度と試算した。全体完成は2026年度を予定している。

駅西口側からの完成イメージ


 素案によると、道路や公園、駅前広場整備事業などを展開し、都市機能の充実と交通結節機能の強化による市街地のコンパクト化、駅周辺の利便性や回遊性の向上、駅東西の一体整備によるにぎわい創出を図る。
 道路事業は、駅周辺の交通混雑解消のための西町天道線の交差点改良、歩道の新設、駅北側の桜ケ丘踏切の改良などを進める。公園事業では、菰田西公園1300㎡を改修し、菰田堀池公園(仮称)2800㎡を新設する。
 駅前広場整備事業では、自由通路・駅舎、東西駅前広場などの整備を計画する。自由通路は、駅舎の建て替えに合わせた一体整備を想定。駅舎は、「2階駅」と「両側改札」の2タイプ、規模は現状の3分の1となる100-200㎡が望ましいとした。景観やコストなどを引き続き検証し、JR九州と最終案を決める。駅前広場の面積は、西口が5857㎡、東口が854㎡とした。西口駅前の炭都ビル跡地1399㎡は、民活用地として活用を検討する。
 事業費の内訳は、旧卸売市場周辺道路5億-6億円、西町天道線1億-1億5000万円、桜ケ丘踏切5000万-1億円、菰田堀池公園(仮称)1億-1億5000万円、菰田西公園5000万-1億円、駅前広場(駅舎・自由通路を含む)28億-36億円。旧卸売市場周辺道路と西町天道線、菰田堀池公園(仮称)は22年度の着工、このほかは24年度の着工を予定している。
 国土交通省の「都市構造再編集中支援事業交付金」を活用する。飯塚駅周辺地区は22年度の新規地区の指定を受けており、交付金額は約20億円を見込む。
 整備基本計画は、パブリックコメントを経て21年度内に策定する。策定支援業務は西日本技術開発が担当している。

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