日立製作所は2日、中国・広州市の超高層複合ビルに納入する超高速エレベーターの速度試験で、分速1260m（時速75.6㎞）を計測したと発表した。現在稼働しているエレベーターでは、世界最高速に相当するスピードという。
　複合ビル「広州周大福金融中心」に納入予定のエレベーターは、定格速度の分速1200m走行については昨年6月に実証を行い、この時点での世界最高速を達成。現在最終調整段階にある。
　日立はさらなる高速化を追求し、このほど現地で行った速度試験において、制御装置や安全装置に改良を加え分速1260mを記録。中国の公的認定機関から正式な速度認定を受けた。今回の試験は技術開発が目的で、実運用時は定格速度で運転する。
　現時点で稼働している世界最高速のエレベーターは、三菱電機が上海市の超高層ビルに納入した製品で、スピードは分速1230m（時速73.8㎞）。

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