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5月17日 金曜日

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【ウクライナ支援で公開講座】芝浦工大の南教授、歴史的木造教会群を紹介

ウクライナ・ヤシニアの救主昇天教会 (撮影・南一誠教授)


 
 芝浦工業大学は13日から20日までの8日間、南一誠同大名誉教授によるオンライン講座「ウクライナなど、カルパチア山脈周辺の木造建築」をオンデマンド配信する。受講申し込みは12日まで受け付ける。
 受講料は1500円。全額を人道的支援の目的でウクライナのキーウ国立工科大学に寄付する。

 講座では、中央ヨーロッパ東部のカルパチア山脈の周辺国に現存している木造教会などを、南教授が現地で撮影した写真を交えて紹介する。ウクライナも周辺国の一つ。同山脈のブナ原生林がもたらした同国の木造教会群はポーランドとともにユネスコ(UNESCO)の世界遺産に指定されている。

 開講に当たって南教授は「山脈が育んだ良質な木材でつくられた教会を、地域のコミュニティーが数百年にわたって受け継いできた。その中には、日本で最も高い木造建築である東寺の五重塔とほぼ同じ高さの教会もある。つくり方はまったく違うが、東西で競い合える素晴らしい技術だ」と語った。
 その上で「ロシアの侵攻で維持管理を担ってきた地域のコミュニティーが崩壊し、ウクライナの木造教会群は危機的状況にある。建物の素晴らしさと、それらが現在置かれている厳しい状況をわれわれも共有し、文化に対する敬意と平和への思いを新たにしてほしい」と講座の趣旨を話した。

 講座の公開は13日午前10時から20日午後5時まで。

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