【住宅団地で魚養殖】高齢者雇用につなげ活性化も URら3者 | 建設通信新聞Digital

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【住宅団地で魚養殖】高齢者雇用につなげ活性化も URら3者


 団地で魚を養殖するユニークな取り組みが、神戸市にある都市再生機構(UR)の新多聞団地で始まった。団地内の空きテナントでエビやヒラメなどの陸上養殖を目指す研究で9日、現地での実験の様子が報道陣に公開された=写真。

 URと日本総合住生活、陸上養殖システムを手掛けるウイルステージ(滋賀県草津市)の3者が共同で研究に取り組み始めた。もともとクリニックが入居していた空きテナントにカワハギ、ヒラメ、バナメイエビを養殖するプールなどを設置。ウイルステージのシステムをベースに、周辺への環境負荷が少ない「完全閉鎖循環方式」の陸上養殖実現を目指している。

 神戸市垂水区本多聞4ほかにある同団地は、管理戸数2564戸の大型団地で、1974年に管理開始。まちびらきから50年近く経過し、住民の高齢化が課題となっている。

 日本総合住生活の担当者によると、団地活性化につなげる狙いのほか、水槽の管理を団地の高齢者が担うなど「将来的には地域の雇用促進になれば」と説明する。

 実験の期間は、2024年3月までを予定している。


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