【カルビー、創業の地・広島に新工場】5.5万㎡、竹中の設計施工 | 建設通信新聞Digital

5月8日 水曜日

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【カルビー、創業の地・広島に新工場】5.5万㎡、竹中の設計施工

 菓子製造大手のカルビーは、創業の地・広島での新広島工場(仮称)建設計画を発表した。既存商品の供給能力拡大のみならず、将来的な新事業や人財育成の拠点となる「最新鋭マザー工場」と位置付けた同社最大規模の新工場は、広島市佐伯区五日市港の10万㎡に及ぶ広大な敷地に、総延べ約5.5万㎡の規模で建設する。総投資額は約520億円を見込む。竹中工務店の設計施工で4月の着工を予定している。

4月の着工を目指す


 同社では2020年5月、広島港五日市地区の新規造成地に新工場を建設することを決め、広島県と立地協定を結んだ。新工場は、S造4階建て延べ5万1164㎡の生産棟とS造平屋建て3675㎡の原料供給棟の2棟で構成し、ポテトチップスや小麦系スナックなどを製造する。

 コンセプトは「人と地球の笑顔をつくりだす、未来を形にする工場」。再生可能エネルギーや循環型エネルギーシステムの導入により、廃熱や排水、廃棄物を有効活用し、環境負荷を低減。同社グループが掲げる30年の温室効果ガス総排出量30%削減、廃棄物排出量10%削減、水の総使用量10%削減(19年3月期比)達成に貢献する。再生可能エネルギー由来のCO2フリー電力の調達も行うことで、再エネ電力100%を実現するほか、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した生産ラインの自動化・省力化を進め生産性の向上を図る。

 4月に工事着手し、24年12月の稼働を予定している。稼働後には、広島西工場(廿日市市)の生産を順次集約するとともに、37年以降には広島工場(同)の移転・集約も予定している。



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