【オカムラデザインスペースR】阿部仁史×WOWが語る建築の未来 バーチャルとリアル融合する集会場を提示 | 建設通信新聞Digital

4月29日 月曜日

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【オカムラデザインスペースR】阿部仁史×WOWが語る建築の未来 バーチャルとリアル融合する集会場を提示

 岡村製作所が毎年1人の建築家と建築以外の領域の表現者との協働をテーマに開催しているオカムラデザインスペースRが26日、東京都千代田区のニューオータニ・ガーデンコートにあるオカムラ・ショールームで始まった。15回目となる今回は建築家の阿部仁史氏(阿部仁史アトリエ主宰、UCLA教授)とビジュアルデザインスタジオWOWが「Cloud of Thoughts」をテーマに、バーチャルとリアルを融合し、時間や場所を共有せずにさまざまな人が出会い、建築とテクノロジーの関係性や未来について意見を交わせる参加型の新しい集会場を提示している。会期は8月10日まで。28日にはシンポジウムも開く。
 展示会は阿部氏が設立したxLAB@UCLAと連動。境域横断的なコラボレーションを通して未来環境構築のための戦略を研究するシンクタンクで31日から2週間にわたるサマープログラムを実施する。
 今回は、国内外の専門家約30人に建築とテクノロジーの交わり方を質問。来場者はバーチャルな空間で対話を体験した後、自らも設問に回答。その回答はリアルタイムで映像に反映され、次の来場者に伝えられるという領域と人、場所の間を結んでアイデアを共有しようという新たな思考の試みを示した。
 25日に開かれたオープニングパーティーには阿部氏とWOWのコンセプター田崎佑樹氏、企画実行委員長で建築家の川向正人氏らが出席。川向氏は「最先端の誰もやったことがないことをやってもらいたい」と紹介。阿部氏は「建築は未来にとって重要なのかということを語り合える場にしたい」とコンセプトを紹介した。

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