【塔屋階に三角屋根改修】青森平川市尾上分庁舎/1-3階は吹抜け空間 | 建設通信新聞Digital

5月13日 月曜日

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【塔屋階に三角屋根改修】青森平川市尾上分庁舎/1-3階は吹抜け空間

完成後イメージ(提供・平川市、石川設計・蟻塚・ゲンジ設計共同企業体)

 青森県平川市は、新たな利活用方法を計画している尾上分庁舎の改修基本設計をまとめた。シンボリックな外観の塔屋階部分は、雨漏りが発生しているため一部を解体し、新しく三角形の屋根を設ける。雨じまいの良い形状とし、周辺環境に配慮した色合いにするという。設計はプロポーザルで選んだ石川設計(十和田市)・蟻塚学建築設計事務所(弘前市)・ゲンジアーキ(横浜市)JV。実施設計の委託期間はことし7月10日まで。今秋に着工し、2025年度中の完成を目指している。

 階層が上がるごとに、にぎわいが生まれにくくなる難しさを解消するための空間操作として、新たに1階から3階までをつなぐ吹き抜けを設け、断面的なつながりを生み出す計画とした。

 吹き抜けにより、1階から3階まで緩やかにつながり、連続することで各階までの動線が明快になるとともに、空間的な広がりを感じることができるという。

 1階は図書館エリアとし、にぎわいや情報・知識へアクセスできるエリアと尾上総合支所の事務室を置く。2階は子ども・子育て世代向けの親子集いのエリア、3階は深く議論したり考えるためのエリアとし、サイレントルームや貸しオフィス、コワーキング(仕事場)スペースを計画している。

 規模はRC造地下1階地上3階建て延べ6044㎡。場所は猿賀南田15-1。

 

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