東邦音大キャンパス取得/小中学校改築を円滑化/文京区 | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

関東・甲信越

東邦音大キャンパス取得/小中学校改築を円滑化/文京区

 東京都文京区は、区立小中学校の改築などを円滑に進めるため、三室戸学園の東邦音楽大学文京キャンパスの土地・建物を取得する。取得費は138億円。既存校舎を使用するか、解体し新たな施設を建設するかは今後決める。 学校改築に伴う仮設校舎の代替地として活用することで、工期短縮などによる工事費の縮減や工事期間中での児童・生徒の教育環境に対する影響を低減する。
 所在地は、大塚4-46-9の敷地約6400㎡。用途地域は商業地域と第一種中高層住居専用地域などで、建ぺい率が60%と80%、容積率は200%、300%、500%。
 三室戸学園は、川越キャンパスへの集約に伴い、2025年度から東邦音楽大学付属東邦中学校・東邦高等学校の生徒募集を停止する。区は、生徒が卒業する26年度以降の活用を予定しており、在校生が卒業する26年度までは学園に賃貸借する。
 4月上旬に土地建物の売買契約を締結する。必要な予算は25年度の補正予算で計上する予定だ。
 将来的に、さまざまな行政課題の解決に寄与する活用も見込んでいる。
 区は、これから更新が集中する学校改築などに活用できる施設の建設などに充てるため、ふるさと納税の活用も検討している。