盛岡市/今春に民活調査委託/駅西複合施設と給食センター | 建設通信新聞Digital

5月2日 金曜日

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盛岡市/今春に民活調査委託/駅西複合施設と給食センター

 盛岡市は2025年度、盛岡駅西口複合施設整備事業と新学校給食センター整備事業に民間活力導入の可能性を探る。複合施設は3月にも事業調査業務の発注手続きに着手し、新給食センターは今春にPFI等導入可能性調査業務を委託する。いずれも発注方法は公募型プロポーザルを視野に入れて検討している。
 複合施設は、オフィスや民間収益施設など実現性の高い機能や事業手法などを検討する。新給食センターは、PFI導入の可能性と既存施設の受け入れ環境を調査するほか、基本計画をまとめる。
 25年度予算案に複合施設関連が1000万円、新給食センター関連は1800万円の事業費を計上した。
 複合施設は、理工系人材の市外流出を抑制するため、盛岡駅西通2丁目にある市有地約2400㎡に、IT企業などの受け皿となる通信・勤務環境が整ったビルなどを開発する。
 委託する業務では、需要や市場性、民間企業の参画意欲なども調査する。履行期限は26年2月末を見込む。
 新学校給食センターの提供食数は、約1万食を想定している。老朽化が進む玉山センターの提供分を移行するほか、自校式と選択制を廃止する学校にも供給することで、完全給食の実現を目指している。建設候補地は下厨川地域にある厨川住宅国有地約1.5ha。
 委託業務は、従来手法とPFI手法を比較するほか、必要な機能や規模、概算事業費、整備スケジュールなどをまとめる。提供する小中学校が、センター方式を受け入れられる環境かエレベーターの設置状況なども調査する。履行期限は25年度末。26年度に整備方針を策定する。30年度の供用を目指している。
 候補地などの調査業務は日建設計総合研究所が担当した。