つくば市/新校舎は延べ1万㎡/吾妻小建替え設計を公告 | 建設通信新聞Digital

7月11日 金曜日

関東・甲信越

つくば市/新校舎は延べ1万㎡/吾妻小建替え設計を公告

配置予定図
 茨城県つくば市は、市内の急激な人口増に伴う児童数増加に対応するため吾妻小学校を現地で建て替える。建て替え後の規模は、新校舎がRC造4階建て延べ約1万㎡、体育館がS造平屋建て約1500㎡。2027年2月までに設計をまとめ、同年6月に新校舎の建設工事に着手する。30年2月の完成、同年4月の開校を目指す。開校後に、既存校舎を解体し、グラウンドを整備する。
 新校舎には普通教室38室、特別支援学級室8室、特別教室などを設ける。ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化を目指し、省エネルギー設備の導入や木質化・緑化などを検討する。
 関連して市は9日、「吾妻小学校改築基本・実施設計業務委託」の一般競争入札を公告した。質問は23日まで、JV申請書などは8月6日まで受け付ける。8月21日に開札する。
 参加資格は、市の名簿に測量・建設コンサルタントで登録している2者JV。地域要件は構成員が市内企業であることで、代表企業には設けない。代表企業の実績要件は延べ5000㎡以上の学校の新築か改築、増築の設計業務を履行していること。
 業務内容は新校舎と体育館の改築や既存施設の解体、外構工事などの設計業務一式。予定価格は2億1861万円(税別)で、最低制限価格も設定する。履行期間は27年2月10日まで。
 吾妻小の学区内では、吾妻2丁目国家公務員宿舎跡地(70街区、90街区)の払い下げによる大規模開発事業が見込まれている。
 市によると、特別教室などを転用しても30年度には普通教室が不足する見通しだ。さらに吾妻小は、環境省が脱炭素先行地域に選定したエリアに含まれており、30年度までに脱炭素化の取り組みを実施する地域となっている。教室不足を解消するほか、脱炭素化の先進事例となる新校舎を整備する。概算事業費は80億-85億円と試算した。
 吾妻小の所在地はつくば市吾妻2-16の敷地約2万8400㎡。既存施設にはRC造2階建て延べ約6000㎡の校舎とRC造平屋建て800㎡の体育館が立地している。